嘉吉元年令(読み)かきつがんねんれい

世界大百科事典(旧版)内の嘉吉元年令の言及

【徳政】より

… 室町時代に入ると,正長(1428‐29)以後たびたびの土一揆(つちいつき)が幕府徳政令の発布を要求したこともあって,将軍義政の時代に13回も数えられるといわれるほど,頻々と徳政令が発布された。室町徳政令の嚆矢であり,以後のモデルとなった嘉吉元年令(1441)を例にすると,山門の猛反対で取り消された永代売買地のほか,仏物・神物たる寺社の債権も対象から除外されたのに対し,本銭返し年季売,借銭,質券地などに徳政を適用した。また農民の未進年貢も借銭と同様に扱われたとみる説も行われている。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」