嘓匪(読み)かくひ

世界大百科事典(旧版)内の嘓匪の言及

【白蓮教の乱】より

… 清代に入っても,18世紀末の乾隆40~50年代よりこの辺区の山地には流民が集中し,それにともない白蓮教も流行し,陝西では一村の4分の1が教徒であった。当時,四川,湖北の森林には武芸を習い掠奪を事とする〈嘓匪(かくひ)〉が跳梁していたが,彼らの参入により白蓮教徒も軍事化し,有産の教徒は武器を整備し巨大な山寨を構築した。乾隆末,甘粛,湖北において弥勒仏の転世者と明裔を称する牛八(朱姓)なる人物を擁立し,献金を集め布教活動を展開していた劉之協が官憲の追捕の的となった。…

※「嘓匪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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