世界大百科事典(旧版)内の四つ球の言及
【ビリヤード】より
… アメリカへは18世紀のころイギリスの派遣守備隊を通じて紹介され,当初はイギリス式ポケットテーブルだったが,1840年代になるとフランスなどから高度な技術をもった選手が渡米し,ヨーロッパ式のゲーム(三つ球ゲームなど)を広めた。これより少し前にアメリカでは,まったく新しいゲームである四つ球ゲームが行われるようになり,1860年ころには盛んに行われたが,設備や技術の発達にともない,主流は高度な三つ球ゲームへ移っていった。ボールを散らさずクッション(外枠の内側にとりつけたゴム)に沿わせ連続得点を重ねていく,いわゆるアメリカン・セリーなど,高度な技術を駆使する選手が現れ,これを規制するためクッションから一定の距離に線を引いてテーブルの上に枠をつくり,その枠内での突き数を制限するボークラインゲームbalkline gameや,手球が的球に当たるまでに,3回以上クッションに当たらなければ得点にならないスリークッションゲームthree-cushion billiards,それにアメリカ式のポケットゲーム,イギリスを中心に盛んな22個のボールを使用するスヌーカーゲームsnooker gameなどが案出された。…
※「四つ球」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」