四・五運動(読み)しごうんどう

世界大百科事典(旧版)内の四・五運動の言及

【中華人民共和国】より

… この間,毛沢東は,米中接近(毛=ニクソン会談,1972年2月),日中国交正常化(1972年9月)など,米ソの両覇権国を封じ込める世界戦略である〈三つの世界論〉にもとづく新たな外交を展開しつつ,批林批孔やプロレタリア独裁の理論学習を指示し,文革路線の深化をはかったが,文革派のあまりのだらしなさに,しだいにいらだちを示すことが多くなった。 周恩来の死(1976年1月)を追悼するなかで,無理な文革路線の下で長年にわたって蓄積されてきた民衆の不満が爆発し,第1次天安門事件(1976年4月5日,中国では四・五運動という)が起こった。その年の9月9日の毛沢東の死は,一つの時代の終りを告げるものであった。…

【天安門事件】より

…これに憤激した民衆が,広場の一隅の建物や路上の自動車に火を放ち,騒乱状態となったが,この裏には,文化大革命以来押さえつけられて自由にものも言えなかった民衆の不満と怒りがあった。後に,この事件は,五・四運動(1919)になぞらえて,〈四・五運動〉と呼ばれ,民主の実現をめざす運動の原点とされた。(2)1989年6月4日未明,民主化を要求して天安門広場を中心に集まった学生・市民に,治安当局が人民解放軍による武力弾圧を行い,300余人の死者を出した事件。…

※「四・五運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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