四万十累層群(読み)しまんとるいそうぐん

最新 地学事典 「四万十累層群」の解説

しまんとるいそうぐん
四万十累層群

Shimanto Supergroup

西南日本の最外帯に位置する四万十帯に分布する白亜系~中新統最下部の総称。以前に四万十川層群と呼ばれた。海洋性玄武岩・チャートなどの遠洋性堆積物,砂岩泥岩・砂岩泥岩互層などの海溝から陸棚斜面までの堆積物からなるが,タービダイト性堆積物の割合が大きい。大型化石は北縁部の浅海成層に限られるが,放散虫化石は多数の地点から産する。地層の年代は白亜紀中ごろから漸新世までのものが大部分である。走向性の断層によって多くの地帯に細分され,基本的に南側の地帯ほど若い地層が分布する傾向をもつ。海溝周辺の付加体および前弧海盆堆積物とする見方が一般的。変成作用は弱いが,一部に緑色片岩相が認められる。場所によって中新世中・後期の浅海成堆積物に不整合に覆われ,また中新世の火成岩に貫入されている。小川琢治(1900)命名

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参照項目:四万十帯

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 鈴木

世界大百科事典(旧版)内の四万十累層群の言及

【四万十帯】より

…陸上における最大幅は約100kmで,西は南西諸島から九州,四国,紀伊半島,中部地方,関東山地をへて房総半島にのび,総延長は1350km以上に達する。四万十帯には,白亜紀から第三紀の中新世前期にわたる時代の厚い海成層である四万十累層群が分布しており,これは強く変形・変位して顕著な帯状構造を示す。第三紀の部分は主として本帯の南部に,白亜紀のそれは北部に露出し,中新世中期以降の地層群や火山岩類に不整合に覆われ,花コウ岩類に貫入されている。…

※「四万十累層群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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