世界大百科事典(旧版)内の四証図の言及
【田図】より
…田図・田籍をあわせて単に図籍ともいい,律令国家の土地制度の根本台帳であった。786年(延暦5)から791年のころ,天平14年(742),天平勝宝7歳(755),宝亀4年(773),延暦5年(786)を四証年とし,その年度の図籍をとくに重視する旨の格が出され,これ以後この4ヵ年の田図は〈四証図〉と呼ばれた。班田制の衰退にともない,田籍ははやくその役割を失っていったが,田図は土地所有の根拠を示す証験として引きつづき重視され,10世紀以降は国図と呼ばれて公領・私領の争いに重要な役割を果たした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」