世界大百科事典(旧版)内の四面僧坊の言及
【寺院建築】より
…2世紀には方形の囲壁の内側四辺に多数の房室を並べ,内庭を比丘たちの集会堂とし,一方にのみ狭い入口をもうけるという広大な僧院が現れた。このような四面僧坊はナーランダーやナーガールジュナコンダその他にも見られるように,ガンガー平原や南インドにまで普及し,以後ながく僧院建築の典型となった。仏像が一般化するとともに仏堂も出現するが,伽藍配置の上からはあくまでもストゥーパと僧院とが二大基本要素であることは,インド亜大陸の全時代を通じて変わることはない。…
※「四面僧坊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」