世界大百科事典(旧版)内の回折像の言及
【回折】より
…これに対して光の場合には,その波長が日常出会う物体の大きさに比較して著しく小さいため,回折現象の発見は遅れ,その結果,光の粒子説が長い間,信じられていたということができる。 回折によって光が影の部分にまわり込むところに写真乾板をおくと,写真乾板には回折光の強さの変化に応じた明暗の縞ができ,これを回折像と呼ぶ。光の回折には,フレネル回折とフラウンホーファー回折がある。…
【光】より
… 光源と観測点とが遮光板の開口部分から有限の距離にある場合をフレネル回折,無限遠にある場合をフラウンホーファー回折という。レンズに平面波を入射するとき,光は1点に集まらず広がってしまうが,これはレンズの直径を開口とするフラウンホーファー回折のためであり,焦点面においては中心がもっとも明るく,光の強度は円環状に分布し,明暗が交互の回折像が生ずる。第1の暗環の半径は,レンズの直径と焦点距離をDおよびfとして1.220fλ0/Dで与えられる。…
※「回折像」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」