因中無果(読み)いんちゅうむか

世界大百科事典(旧版)内の因中無果の言及

【多元論】より

…【茅野 良男】
[インドの多元論]
 インドでは,ニヤーヤ学派バイシェーシカ学派の説が,多元論の代表とみなされている。これらの学派は,原因の中に結果が潜在的に存在することはないとする因中無果論を主張するが,これによれば,結果は原因とはまったく別に新しく登場するものであるということになる。この説は〈新造説〉とよばれ,一つないし二つの原理から世界が流出するとする〈開展説〉と鋭く対立する。…

【バイシェーシカ学派】より

…われわれが解脱しても,われわれの自我がシバ神と合一するわけではない。 この派は,原因の中に結果があらかじめ存することはない(因中無果)という因果論を主張する。したがって,彼らによれば,原因にあたるものとはまったく別のものが,結果として新たにつくられるということになる。…

※「因中無果」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む