世界大百科事典(旧版)内の因果法則の言及
【因果関係】より
…ここに〈事象Aのタイプの事象が起こればつねにそれに伴って事象Bのタイプの事象も起こる〉ということは,そこに一つの法則を主張することである。この種の法則は一般に〈因果法則law of causality〉といわれる。したがってヒュームは,因果関係を説明するのに,〈力〉に代えて〈因果法則〉をもってした,というわけである。…
【法則】より
…つまり,論理法則の場合,われわれは,論理語をいくつかの論理法則が成り立つように使用する,という規約のなかにいるのであって,逆にいえば,論理法則とは,論理語(〈……でない〉〈または〉〈かつ……〉など)の使用規則であることになる。なお,法則といえば普通は因果法則(因果関係)を指すことが多いが,それは原因と結果の関係が法則によって掌握できる場合,好ましい結果を招き,望ましくない結果を避けるように,原因の側を制御するという目的を,人間が一般に持ち合わせているからである。逆に統計的法則の場合には,この原因の制御が困難なばかりでなく,また,結果の予想さえ,確実には行えない。…
※「因果法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」