図画院(読み)ずがいん

世界大百科事典(旧版)内の図画院の言及

【高麗美術】より

…高麗仏画は,その華やかな画業にかかわらず,画師について未知のことが多い。《高麗史》巻七十七に1178年に外職の一つとして西京(平壌)に図画院幷属をおいたこと,《高麗史》巻八十の禄俸の条に諸衙門の工匠で役三百日以上のものに給せられるとして列挙される工匠に画業行首校尉,画業指諭の名がみえること,そして,《高麗史》巻百三十六に1386年正月,李仁任の女にして姜筮の妻の死に対し画師がその真を写した記事がみえることなどが注目されるのみで,画師の系譜や組織などの実態について不明なことが多い。 高麗の鑑賞画は,金富軾,金君緩,李仁老などの墨竹,鄭知常,車原頫などの墨梅,そして,宋の徽宗に激賞された李寧(りねい)などの実景描写が知られる。…

※「図画院」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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