世界大百科事典(旧版)内の図示仕事の言及
【インジケーター】より
…これを用いて,シリンダー内圧力とクランク回転角(時間),あるいはピストン行程(シリンダー内ガス容積)との関係を線図として記録したものを,インジケーター線図といい,その解析により,燃焼の状況,弁作動の状況など,エンジンの研究,開発に重要な情報が得られ,また稼働中の機械の性能・動作モニターにも利用できる。インジケーター線図(圧力―行程容積線図)が囲む面積を計算すると,ガスがピストンに対して行う熱力学的な仕事(図示仕事あるいは図示馬力)が直接求められる。インジケーターは,さまざまなものが考案,実用化されているが,エンジン用としては100気圧を超えるような各サイクルの繰返し衝撃圧力に耐え,しかも高温・多湿などの悪条件下で,高速,高感度の観測を長時間にわたって安定に実現することに技術的な困難があり,決定的といえるものは出現していない。…
※「図示仕事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」