世界大百科事典(旧版)内の《国王諮問会議の諸侯に訴える》の言及
【パキエ】より
…宗教戦争期の法曹人として自らはカトリック信仰のうちにとどまりながらも,広い視野に立って信仰の自由を説き平和と寛容を訴えた。《国王諮問会議の諸侯に訴える》(1561,匿名出版)は,カステリヨンの著作とともに寛容思想史上画期的なもの。主著《フランス考》(1560‐1621)は政治,法制,言語,文学,習俗など広範な領域にわたり,豊富な史料を駆使した歴史研究として近代最初のものであり,また膨大なその《書簡集》はすぐれた文明批評家の証言として文学的にも資料的にもきわめて貴重なものである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」