国郡制(読み)こくぐんせい

世界大百科事典(旧版)内の国郡制の言及

【国】より

…戦国大名は領土協定(国分(くにわけ))などによって同盟関係を結びあったが,その場合の領土協定の単位となったのは一国,半国,郡といった行政単位であり,その境界線は国境や郡境などであった。戦国大名の領土争奪戦も国郡制の枠組みに規定されていたのである。 戦国を終結させた豊臣秀吉の天下統一は,戦国大名の交戦権を否定し,戦争の原因となっている領土紛争は,関白政権の裁判権によって平和的に解決されるべきものとする惣無事令によって推し進められた。…

【境】より

…というのは,中世民衆にとって,海自体が境なのであり,海の向こうは鬼のすむ国なのであった。 こうした中世における境の性格・特徴は,近世にも大なり小なり引き継がれていったと思われるが,近世の境を特徴づけるのは,なんといっても国郡制的な行政区分であろうと思われる。豊臣秀吉が叡覧にそなえるという名目で作成・提出を命じた日本全国の御前帳国絵図などによって,国土の全体が把握され,国郡制的な行政単位によって国内の境が整理されるに至った。…

※「国郡制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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