国際オリエント学会議(読み)こくさいおりえんとがくかいぎ

世界大百科事典(旧版)内の国際オリエント学会議の言及

【オリエント学】より

…西ヨーロッパのオリエント研究は,中世におけるイスラム文化との出会いとその受容の時期にさかのぼるが,分科した各専門領域が近代的学問として確立するのは19世紀においてである。1873年にはパリにおいて第1回の国際オリエント学会議が開催され,1983年の東京大会は第31回を数える。しかし,会議の名称は,1973年の第29回パリ大会において,ヨーロッパを基準にしたオリエント(東方)の呼び方は不適当とされ,〈国際アジア・北アフリカ人文科学会議〉に変更され,さらに86年のハンブルク大会からは,International Conference for Asian and African Studies(国際アジア・アフリカ研究会議。…

【東洋学】より

… これらのことは例えば,ロンドン大学のかつての東洋学学校School of Oriental Studiesが今では東洋アフリカ学学校School of Oriental and African Studiesに改称されたことからも分かる。さらに1873年にパリで第1回会議を開いた東洋学に関する最も権威ある学会連合である国際オリエント学会議International Congress of Orientalistsは,おもにヨーロッパ各地で開催されてきたが,1973年に第29回会議を創立100周年を記念してパリで開いた際,国際アジア・北アフリカ人文科学会議International Congress of Human Sciences in Asia and North Africaと改称されたのは,オリエントOrientという語がヨーロッパを中心とする考え方にもとづいており,第2次世界大戦以後,アジア・アフリカ諸民族の間に澎湃(ほうはい)としておこったナショナリズムの波からみて,不適当と考えられたからであった。ちなみに第31回会議は83年に初めて極東の地たる東京と京都で開かれた。…

※「国際オリエント学会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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