世界大百科事典(旧版)内の国際核燃料サイクル評価会議の言及
【核不拡散条約】より
…このような情勢下で,アメリカはとりわけ核拡散に結びつきやすいウラン濃縮,使用済み燃料再処理の施設,またプルトニウムを燃料とする原子炉の開発・普及を規制する方向に動きだした。輸出規制の国内立法(〈1978年不拡散法〉に集成された)と,75年4月以降の供給国グループ会議,77年10月~82年2月の国際核燃料サイクル評価会議(INFCE)などによる国際協力の推進がそれである。INFCE最終報告書は,大規模原子力発電国を除外した非核兵器国に対して,原子力の軍事転用防止の保障措置の強化,国際管理強化などの方向を示唆した。…
【原子力発電論争】より
…国際的な政治論争の対象とならざるをえないことは宿命的でさえある。こうして1977年カーター大統領の提案にもとづいて国際核燃料サイクル評価会議International Fuelcycle Evaluation(INFCE(インフセ))が開かれ,最終的には59ヵ国,6国際機関が参加する大会議となった。この会議は各国の技術専門家による非政治的共同研究の場とされたが,実際は各国の政治的・経済的利害と思惑を背景に複雑な論争が行われた結果,その結論は玉虫色ならざるをえなかった。…
※「国際核燃料サイクル評価会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」