世界大百科事典(旧版)内の国際資本移動論の言及
【国際経済学】より
…貿易理論は,19世紀初めのイギリスにおける貿易利益に関するD.リカードの比較生産費説(〈比較優位〉の項目を参照)にはじまり,その後,生産要素の賦存量の差異から貿易利益を唱える〈ヘクシャー=オリーンの理論〉により発展させられた。一方,国際資本移動論は後者の取引を扱い,資本の国際間移動が資源配分にどのような影響をもたらすかを検討する。現実の資本移動の多くは(機械・設備などの)実物資本の国際間移動でなく外国の金融資産への投資という形をとり,金融的な現象である。…
※「国際資本移動論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」