世界大百科事典(旧版)内の《園芸家の十二ヵ月》の言及
【チャペック】より
…文学のあらゆるジャンルに名作を残した天才で,劇作品《R.U.R.(エルウーエル)》(通称《ロボット》1920)で世界的に有名になり,兄である画家のヨゼフJosef Čapek(1887‐1945)と共同で作ったロボット(人造人間)という語は世界中にひろまった。その作品のうち,この《R.U.R.》,《虫の生活》(1921),《マクロプロス事件》(1922)などの戯曲,ユニークな推理短編集《ひとつのポケットから出た語》(1929),園芸随筆《園芸家の十二ヵ月》(1922),童話《長い長いお医者さんの話》(原題《九つのおとぎ話》1932),SF長編《山椒魚(さんしよううお)戦争》(1936)などには邦訳がある。このほか伝記作品の傑作《T.G.マサリクとの対話》(1928‐35),代表作といわれる三部作《ホルドバル》(1933),《彗星号》(1934),《ありきたりの人生》(1934),および《イギリスからの手紙》(1924)をはじめとする旅行エッセー集,動物のエッセー《犬も猫も》(1939),芝居随筆《芝居はどのようにして作るか》(1925),さらに文芸評論集《マルシアス》(1931)のいずれも傑作といわれる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」