世界大百科事典(旧版)内の土佐又平の言及
【阿国御前化粧鏡】より
…1809年(文化6)6月江戸森田座初演。配役は,天竺徳兵衛実は赤松次郎政則・岩倉夜叉丸・土佐又平後に木津川与右衛門・累井筒の累を尾上栄三郎(後の3世菊五郎),狩野四郎次郎元信・村越良助を花井才三郎,那迦犀那尊者実は竹杖外道・後室お国御前・渡し守浮世又平を尾上松助。題材は,一番目が,天竺徳兵衛と佐々木家のお家騒動のうち,お国御前と狩野四郎次郎の愛欲のかけひきを中心に,不破名古屋の世界を仕組み,牡丹灯籠の趣向をこらし,二番目は,累・与右衛門を中心に,小さん・金五郎の世界をもちこみ,佐々木家にちなんで土佐又平や元信の妹である芸者小さんを登場させている。…
※「土佐又平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」