土地恩給制(読み)とちおんきゅうせい

世界大百科事典(旧版)内の土地恩給制の言及

【封建制度】より

…これらはいずれもヨーロッパとくにドイツの封建制研究を参考にし,西洋的封建制概念を用いて,日本にもこれと類似のものがあったとするものである。ヨーロッパの学界でいう封建制Feudalismus,すなわち土地恩給制(恩給制)と家人制(家士制)が結合してでき上がったとされる封主―封臣関係をめぐるレーン制Lehnswesen(ちなみにFeudalismusはLehn=封のラテン語形feodumからきたもの)が比較の対象とされ,〈我封建制は庄園を中心として発達したる土地恩給制が,武士階級の間に特殊の発育を見たる,家人制と結合したることに起因し,其結合の始期は遠く,これを平安期の中葉に求め得〉る,という中田の文章に代表されるような見解が共通して説かれている。ところが,中田は他方で,〈我封建制の発達は,(知行国制などによって平安中期以降)私権化(庄園化)したる国郡の徴税権が不当に拡張されたる守護の公法上の権力と互に結合するに至って,其完成を告げたるものなり。…

※「土地恩給制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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