土御門家(安倍氏)(読み)つちみかどけ

世界大百科事典(旧版)内の土御門家(安倍氏)の言及

【陰陽師】より

…江州甲賀では竈祓(かまばらい)を業とする声聞(しようもん)師の陰陽師集団が活躍し,大和では山伏形の陰陽師が読んだ牛頭天王(ごずてんのう)の祭文が残っている。江戸初期,土御門(安倍)家が復興されたとき,摂津,河内,若狭方面の同家従者たちは歴代組を結成し,その中に総目付役,横目付役,能頭,組頭,小頭等の序列をつくり,朝廷の陰陽道祭である天曹地府祭に具官として奉仕した。1683年(天和3)土御門泰福のとき,同家には全国の陰陽師を統轄して免許を与える権限が朝廷より与えられ,造暦のことも同家の支配下に入った。…

【陰陽道】より

…室町初期には賀茂在方が《暦林問答集》を著した。戦国期に賀茂家嫡流は絶え,土御門(安倍)家も秀吉に追放されていったん没落したが,江戸期に入って復興され,ついで後水尾朝に賀茂家は支流幸徳井氏によって復興された。暦は長らく中国のものに依存し,元嘉,儀鳳,大衍(たいえん),宣明の諸暦が用いられたのち,ようやく江戸期に渋川春海のつくった貞享暦,ついで西洋流暦法による天保暦と改まり,1870年(明治3)陰陽寮の廃止とともに太陰暦もやめられ,官制の陰陽道はここに終止符を打った。…

【天文道】より

…これを天文密奏という。平安時代中期以降,天文道は陰陽道とともに安倍氏(土御門家)の世襲となり,明治維新に至った。明治政府は旧式の天文道に代わり近代的な西洋天文学を採用した。…

※「土御門家(安倍氏)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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