世界大百科事典(旧版)内の土御門烏丸殿の言及
【里内裏】より
…そして仮皇居の使用が頻繁になると,内裏の有無にかかわらず,別に皇居として造作された殿第も現れた。〈今内裏〉とたたえられた一条院をはじめ,後冷泉天皇の高陽(かや)院,白河天皇の六条院,鳥羽天皇の大炊(おおい)殿・土御門(つちみかど)烏丸殿などがそれで,これを一時的に皇居に充てた臣下の殿第や上皇の御所に対し,里亭(第)皇居とよんだ例もある。こうして平安内裏=大内と里内裏=里内の併存が恒常化すると,大内には即位,大嘗会などの大儀や方違(かたたがえ)のため一時的に行幸するにとどまり,里内が平常の皇居となり,通常の公事もここで行われた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」