土毛交易(読み)どもうこうえき

世界大百科事典(旧版)内の土毛交易の言及

【交易雑物】より

…日本古代に諸国が購入して朝廷へ貢上した種々の物資。律令には,国造貢献物の系譜をひくと推定される土毛交易(その土地の産物を購入して貢上する)制度と,朝集使貢献物(地方に赴任した国司が上京する際に,その国のめずらしい高級品を交易して貢上する)制度とが規定されていたが,奈良時代の中ごろには両者は融合して,諸国が正税(しようぜい)で雑物を購入して貢上する交易雑物の制度となる。この交易雑物の制は8世紀後半から9世紀前半にかけて急速に拡大し,《延喜式》には国ごとに貢上すべき交易雑物の品目と数量が詳細に規定され,その総量は調の総量のほぼ4分の1ないし5分の1に相当した。…

※「土毛交易」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android