土肥原機関(読み)どいはらきかん

世界大百科事典(旧版)内の土肥原機関の言及

【土肥原賢二】より

…33年再び同機関長となり,35年華北に対する謀略工作を指導した。日中戦争中には中国関係の謀略組織として土肥原機関を設立し,呉佩孚(ごはいふ)の擁立工作を行った。その後,第5軍司令官,航空総監などをへて45年教育総監となる。…

【特務機関】より

…1920年に設置された奉天特務機関は中国東北における対中情報・謀略の中心であり,とくに満州事変から日中戦争初期に活動したが,37年12月に廃止された。満州事変当時に溥儀(ふぎ)の脱出工作を行った天津の土肥原(賢二)機関などは臨時派遣の工作班で,臨時特務機関と呼ばれた。 中国には辛亥革命以後,各地に駐在官が派遣され,上海,北京,南京,天津,済南,漢口,広東の駐在官を特務機関と称したが,日中戦争による占領地の拡大にともない,占領地の政治工作,行政指導,経済謀略などに暗躍するようになり,上海陸軍部,河北省特務機関(北京),南京特務機関,山東省特務機関(済南),漢口特務部などに改編され,1943年夏,連絡部と改称した。…

※「土肥原機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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