土蔵秘事(読み)おくらびじ

世界大百科事典(旧版)内の土蔵秘事の言及

【秘事法門】より

…これからはさらに一益(いちやく)法門,不拝義,善知識だのみなどの異義が派生した。江戸時代に入って邪宗邪義の禁圧がはげしくなると,土蔵(おくら)秘事,隠し念仏などと称して,地下潜行的な秘密結社となった。1663年(寛文3)紀伊国黒江の作太夫が十劫秘事を説いて追放に処せられ,1711年(正徳1)ごろには美濃国加納の玄竜寺を中心に秘事が行われ,東西両本願寺の手によって処理された。…

※「土蔵秘事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」