在村地主(読み)ざいそんじぬし

世界大百科事典(旧版)内の在村地主の言及

【地主】より

…幕末期の農民層の分化はさらに地主の土地集積を展開させ,地主は明治初年の維新政府による一連の封建的諸制限の撤廃,なかでも明治維新の土地変革である地租改正によって,地主的土地所有として体制的に容認されることになった。【佐藤 常雄】
[近代]
 近代の地主は農地などその所有する土地を貸し付け,その地代収入によって生活の基盤とするが,その貸付地が存在する市町村に自分も居住する地主は在村地主,貸付地のある市町村以外で居住する地主は不在地主と一般に呼ばれる。また,その所有農地の一部を貸し出すが,他の部分は自分で耕作する地主を耕作地主,所有農地のすべてを貸し出し,自分では耕作しない地主を不耕作地主と呼んでいる。…

※「在村地主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android