地のらせん(読み)ちのらせん

世界大百科事典(旧版)内の地のらせんの言及

【周期律】より

…たとえばドイツのJ.W.デーベライナーは,元素のうちには[塩素Cl‐臭素Br‐ヨウ素I],[カルシウムCa‐ストロンチウムSr‐バリウムBa],[鉄Fe‐コバルトCo‐ニッケルNi]のように3個1組でよく似た性質を示すものが少なくないことを認め,1829年これらを〈三つ組元素triad elements〉として元素を分類することを試みた。その後フランスのシャンクルトアAlexandre Émile Béguyer de Chancourtois(1819‐86)は,さらに新しい規則性,すなわち原子を原子量に従って配列していくと,よく似た性質の元素がほぼ等間隔に現れることを発見し,これに基づいて元素を円柱のまわりにらせん状に配列した独創的な図表〈地のらせんvis de terre〉を1862年に発表した(図1)。また,イギリスのJ.A.R.ニューランズは,元素を原子量の順に段階的に配列していくと,8番目ごとによく似た元素が現れ,これが音楽におけるオクターブに酷似しているという〈オクターブの法則law of octaves〉(〈ニューランズの法則〉ともいう)を1865年に発表した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」