世界大百科事典(旧版)内の地下目録の言及
【地下】より
…(3)中央に対する地方,京や鎌倉に対する田舎,公家に対する武士や町人・百姓,荘園の本所領家に対する現地,幕府御用に対する公的背景をもたぬものなども,広く地下,地下方,地下風などとよばれた。荘園の現地に保管された田地目録を〈地下目録〉とよび,伝統的な堂上連歌に対して庶民の間で行われた自由な連歌を〈地下連歌〉とよんだことなどもこれである。こうした地下の用語は鎌倉時代以降しだいに一般化するが,特に室町時代の文化芸能は多かれ少なかれ地下風というべき性格をそなえており,この用語の盛行を裏づけている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」