地中他界観(読み)ちちゅうたかいかん

世界大百科事典(旧版)内の地中他界観の言及

【他界】より

…仏教やキリスト教のような組織宗教の場合には,こうして呈示される他界のイメージは,天国極楽にしても地獄にしても,一応の一貫性をもっているが,組織化の進んでいない宗教や民間信仰の場合は,互いに矛盾するいくつものイメージが共存していることが多い。たとえば日本の民俗宗教においては,山岳の頂きを他界の在所とする山上他界観や,海の彼方に他界があると考える海上他界観,あるいは洞窟などを他界の入口とみなすような地中(地下)他界観が併存している。これらの異なるイメージの存在は,地域差あるいは伝承の由来の違いによる差異というよりも,むしろ互いに矛盾しつつも多くの具体的なイメージを重ねることによって他界そのもの,死後の生そのものの実在性を例証する効果をもたらしているのだと言えよう。…

※「地中他界観」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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