世界大百科事典(旧版)内の地学読方の言及
【地理教育】より
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[歴史]
明治初期の内外情勢の急激な変化に伴い,世界についての知識が渇望されるなかで,福沢諭吉の《西洋事情》《世界国尽》をはじめとする啓蒙書が広く読まれ,地理教育の一翼をになったが,学校における地理の授業も大きな役割を果たした。1872年(明治5)の〈学制〉成立によって地理教育は,小学校では〈地学読方〉〈地学輪講〉として行われ,翌年の改正小学教則で〈地理学読方〉〈地理学輪講〉に改められ,授業時数が若干減らされたものの,算術,習字などに次ぐ教科として位置づけられていた。教え方は〈一句ずつこれを授け生徒一同これに準誦す〉という暗記中心であり,地名を暗記できるようになると白地図や地球儀を用いた。…
※「地学読方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」