世界大百科事典(旧版)内の地方性甲状腺腫の言及
【甲状腺】より
… 単純性甲状腺腫は,ヨウ素の欠乏により甲状腺ホルモンの生成が不十分になるため,甲状腺刺激ホルモンの分泌が代償的に増えて甲状腺を大きくし,甲状腺ホルモンの分泌量を正常に保っているものと考えられており,山岳地帯や内陸部で飲料水中のヨウ素含有量が低い地域に多い。一地方で全住民の10%以上に甲状腺腫が認められる場合は地方性甲状腺腫と呼ばれる。日本ではヨウ素不足は考えられず,逆に北海道の一部ではヨウ素を過剰摂取することによる甲状腺腫が知られている。…
※「地方性甲状腺腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」