世界大百科事典(旧版)内の地獄台の言及
【秋吉台】より
…一方,台地面はドリーネやウバーレと呼ばれる凹地群が発達し,場所によってはカレンフェルトと呼ぶ石灰岩の岩柱群が露出して特異な景観を展開している。最も早く天然記念物に指定(1961)された地獄台はこうしたカルスト景観の代表地である。台面の大部分は毎年3月に行われる山焼きによって一面の草原となり,植物はネザサ,ススキが最も多く,ヤマハギ,チガヤ,ワラビなどが四季それぞれの自然の美を見せる。…
【カルスト地形】より
…ヨーロッパでは,中部や西部の石灰岩地は被覆カルストが多く,地中海沿岸の石灰岩地では裸出カルストの景観を表すところが多い。日本では,秋吉台の地獄台や平尾台の羊群原が比較的裸出カルストに近い景観を示す例としてあげられる。 石灰岩の露頭には,雨水や地表流による溶食作用によってさまざまの微地形が刻まれる。…
※「地獄台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」