世界大百科事典(旧版)内の地黄御薗の言及
【地黄煎売】より
…そして典薬寮は,毎年11月1日に地黄煎を調進することになっており,ここから地黄煎供御人身分が形成されてきたのである。地黄は諸国から集められたが,とくに摂津,和泉には地黄御薗(みその)があり,山城国葛野(かどの)郡には供御地黄を植えるための土地2町が存在した。鎌倉初期の〈典薬寮地黄供御人等解〉によると,彼らは,〈仁明天皇御宇承和年中〉に地黄御薗が置かれて以降,〈良薬之供御〉のほか一切の課役を免除されてきたと言っている。…
※「地黄御薗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」