均衡価格(読み)きんこうかかく

世界大百科事典(旧版)内の均衡価格の言及

【一般均衡理論】より

… さて市場においてある価格ベクトルが与えられたとき,ある財の需要量が供給量を上まわればその財の価格は上昇し,下まわれば下落し,需要と供給が一致する点において初めて取引が行われると考えられる。この需給一致をもたらす価格が均衡価格であり,そのときの需要関数,供給関数の値が均衡消費量と均衡生産量とを定める。外的条件に変化がないかぎり,その状態が維持され,そのように資源配分が決定されるというのが均衡理論の基本的思想である。…

【価格】より

…生産物の価格とその販売量との関係が企業の生産物供給関数であり,生産要素の価格と購入量との関係が企業の生産要素需要関数である(生産要素のなかには,家計の所有する生産要素のほかに,企業間で売買される生産要素,つまり中間生産物があるが,ここでは,叙述の簡単化のため,これを無視する)。
[均衡価格体系]
 次に,これらの家計と企業が生産物と生産要素を売買する市場をみることにする。個々の家計あるいは企業の需要(供給)関数を社会全体について合計したものは市場需要(供給)関数と呼ばれる。…

【期間分析】より

…新たな暫定価格についても以上のことが繰り返される。企業,家計の計画供給量と需要量の合計がすべての財について一致するような暫定価格(均衡価格)に到達するまで,この過程は繰り返される。 しかしながら,均衡価格は瞬時にして到達すると仮定され,各期の期間中続けて,企業,家計は均衡価格に対応する需要・供給計画にのっとって生産,消費活動をすると仮定される。…

【市場均衡】より

…そうした場合,価格は需給が一致するまで変動しつづけ,両者が一致する価格において取引が行われるであろう。そのときの価格を均衡価格,需給数量を均衡取引量(均衡消費量=均衡生産量)という。外的条件が変化しないかぎりこの状態は維持されると考えられる。…

※「均衡価格」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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