世界大百科事典(旧版)内の域外適用の言及
【国際経済法】より
… (3)管轄権の重複と抵触 現行のように,企業活動が広く国際的に行われている時代においては,国家法による企業規制は必然的に重複し,ときには2国の法が同一行為に対して適用されることがあり,また,この両法の規制が相互に矛盾していることなどがある。これが独禁法等にみられる〈域外適用〉である。これについては,各国によってルールが異なり,いまだに統一的な原則が形成されていない。…
【渉外訴訟】より
…刑事法や行政法の領域においてこれらの点をどう考えてゆくかは今後の問題であり,当面は自国裁判所における自国法の適用による処理のみが考えられている。その場合,独占禁止法や租税法に関してアメリカで最も顕著に見られる傾向として,広く外国の会社等に対しても自国のこれらの法規を適用しようとすること(域外適用)がなされる。けれども,国家管轄権の行使には一般国際法上一定の限界があるはずであり,その限界の画定をめぐり各国で激しい議論がなされている。…
※「域外適用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」