培養肉(読み)バイヨウニク(英語表記)culture meat

デジタル大辞泉 「培養肉」の意味・読み・例文・類語

ばいよう‐にく〔バイヤウ‐〕【培養肉】

人工培養肉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「培養肉」の解説

培養肉

食肉に適した家畜などの動物細胞を組織培養し、増殖させて生産する食肉のことで、「人工肉」とも呼ばれる。牛の幹細胞などを培養して人工的に製造する。米国では、2013年に実験室で育てた培養肉で作ったバーガーの食味試験が実際に行われた。以来、培養肉の開発競争が繰り広げられており、培養肉の生産・販売を目的として設立された新興企業もある。培養肉は牛の肥育に比べ、無駄が少なくて済み、生産時に抗生物質添加剤が不要になるという利点があるが、一方で消費者に受け入れられるかどうかは疑問という声も出ている。

(2016-2-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android