基地反対闘争(読み)きちはんたいとうそう

世界大百科事典(旧版)内の基地反対闘争の言及

【軍事基地】より

…53年J.F.ダレスが米国務長官になると〈大量報復〉戦略が推進され,その結果日本の基地の拡張・増設がはかられ,プライス勧告による沖縄基地の大拡張をはじめ,立川(砂川),横田,小牧,木更津,新潟の5飛行場の拡張などが図られた。
[基地反対闘争]
 朝鮮戦争期からこの基地拡張期にかけて,いわゆる基地問題が各分野にわたって表面化した。多くの場合,基地が耕地の接収により設置・拡張され,かつアジアでの戦争と結びついて利用されたため,土地取上げ反対運動と反戦・平和運動とが重なって基地反対闘争がおこった。…

【市民運動】より

…自由で平等な市民社会と平和で健康な市民生活を実現するため,それを妨げるさまざまな力に対して,連帯して抵抗し,市民的自由の拡大と市民生活の擁護を図ろうとする運動。歴史的には,17,18世紀,イギリス,フランス,アメリカで都市ブルジョアジーが王政や植民地支配に反抗し,市民的自由を獲得していった市民革命の経験に,古典的な市民運動の原型が求められる。 現代の市民運動は,すでに手にした市民的自由を武器に,核兵器反対,人種・性別など差別の撤廃,人権擁護,軍事基地撤去,公共開発事業の阻止,公害反対,自然保護,情報公開法の要求,公選制の拡大,嫌煙権の要求など,市民の自由権と社会(生存)権を守る多様な目標を掲げ,国際,国内,地域社会で自発的な運動を展開している。…

※「基地反対闘争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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