世界大百科事典(旧版)内の基礎学校の言及
【フォルクスシューレ】より
… 19世紀の前半から中葉にかけてのフォルクスシューレは,民衆層のための初等義務教育機関として,大学教育に接続するエリート中等教育機関であるギムナジウムGymnasiumとはまったく別系統のものとして制度的に発展していった。20世紀に入り,いわゆる統一学校運動の成果として,第1次世界大戦後のワイマール共和国において,ドイツ教育史上はじめてすべての国民に共通の初等教育機関として4年制の基礎学校(グルントシューレGrundschule)が設定されたが,その修了後ギムナジウム等の中等教育機関に進学する者を除いた残り4年間の普通義務教育のための学校に対して,基礎学校段階をも含めてフォルクスシューレの名称が一般に用いられた。フォルクスシューレ卒業後は直ちに職業生活に入る者が多く,したがって上級の4年間は依然として民衆層のための学校という基本的性格を保持していた。…
※「基礎学校」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」