堀江氏(読み)ほりえうじ

世界大百科事典(旧版)内の堀江氏の言及

【細呂宜郷】より

…郷には田頭(田堵)(たと)が年貢を請け負う九つの名があり,荘官として公文(くもん),政所(まんどころ),別当,専当(せんどう)が支配にあたっていた。1360年(正平15∥延文5)には88石余の武家兵粮(ひようろう)銭米が課せられているように,しだいに武士の勢力が拡大し,1414年(応永21)の郷の政所,公文にはこの地域最大の土着武士である堀江氏一族が任じられて,郷は堀江氏の代官請負地となっていた。しかしやがて堀江氏は守護代などの圧迫を受けるようになり,56年(康正2)には幕府近習の大館(おおだて)教氏が代官に任じられている。…

【三国湊】より

…また1396年(応永3)には河口の中州に形成された出来島(道実(どうじつ)島)の帰属をめぐって三国湊と対岸の阿古江との争いがあった。室町期になると興福寺領三国湊の代官にはこの地の土豪堀江氏や小布施氏が任じられており,朝倉氏支配下では朝倉光玖が代官となって三国湊を管掌下に置いた。鎌倉末期には少なくとも50軒の在家農民がいたが,その後の町の様相は,一部を除いてよくわからない。…

※「堀江氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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