堆朱長充(読み)ついしゅちょうじゅう

世界大百科事典(旧版)内の堆朱長充の言及

【堆朱楊成】より

…堆朱の技法を伝えた家系。始祖は名を長充といい,足利義詮の命で延文年間(1356‐61)にはじめて堆朱をつくったといわれる。楊成とは中国元代の名工張成と楊茂の1字をとって名づけたもので,以後代々,堆朱楊成を襲名した。しかし日本における堆朱製作の始祖は,一方で文明年間(1469‐87)に活躍した京都住人の門入(もんにゆう)ともいわれ,明らかではない。《蒔絵師伝》によれば,門入の業を継いだ堆朱平十郎が慶長年間(1596‐1615)徳川家に仕え,江戸神田小柳町に住むとあり,一説では平十郎を8代堆朱楊成長宗にあてる。…

※「堆朱長充」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android