世界大百科事典(旧版)内の報復能力の言及
【核戦略】より
…アメリカの人工衛星計画バンガードは2度にわたって打上げに失敗,ソ連がミサイル技術で優位に立っているのではないかというミサイル・ギャップ論争も生まれた。ソ連の核戦力の増強に伴って,核による大量報復能力はアメリカの独占でなくなり,米ソいずれの側が先制攻撃を仕掛けても,相手側の核反撃を受けることを覚悟せざるをえなくなり,〈恐怖の均衡〉が認識され始めた。このために核による大量報復のおどしで局地戦争を抑止できないと見られるにいたった。…
※「報復能力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」