世界大百科事典(旧版)内の場所的記憶術の言及
【記憶術】より
…《ギリシア人の弁論術》は古典的記述として有名である。あらかじめ若干の知悉した場所(トポス)を脳中に設定し,記憶すべきものをそこに配置しておけば,想起に際して,それらの場所との関連性を手がかりとして,容易に想起作用をすすめることができる,というのがその原理で,場所的記憶術ともいわれる。この著作は,長らくキケロの著作と考えられ,たんに古代記憶術の代表作としてのみならず,記憶術の典拠として権威を保ちつづけた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」