世界大百科事典(旧版)内の塀重門の言及
【門】より
…絵巻には多く出ているが,現存のものは法隆寺上土門一つしかなく,これも屋根の上に土はのせず,檜皮(ひわだ)で土をのせた形に葺いている。塀重門(へいじゆうもん)は〈屛中門〉とも書かれ,2本の角柱を立て,貫(ぬき)も屋根もなく,たすきの組子を入れた2枚の扉をつったもので,おそらく寝殿造中門廊が簡略化されて塀となったとき,そこに開かれた門を屛中門と呼び,廊中に開かれた中門と区別したところから発生した名であろう。したがって,形式上の名称としての定義はむずかしい点がある。…
※「塀重門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」