塀重門(読み)へいじゅうもん

世界大百科事典(旧版)内の塀重門の言及

【門】より

…絵巻には多く出ているが,現存のものは法隆寺上土門一つしかなく,これも屋根の上に土はのせず,檜皮(ひわだ)で土をのせた形に葺いている。塀重門(へいじゆうもん)は〈屛中門〉とも書かれ,2本の角柱を立て,貫(ぬき)も屋根もなく,たすきの組子を入れた2枚の扉をつったもので,おそらく寝殿造中門廊が簡略化されて塀となったとき,そこに開かれた門を屛中門と呼び,廊中に開かれた中門と区別したところから発生した名であろう。したがって,形式上の名称としての定義はむずかしい点がある。…

※「塀重門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android