世界大百科事典(旧版)内の塔柱窟の言及
【石窟寺院】より
…一部で丘頂にストゥーパを造立し,石窟を僧房としたが,インド前期と異なり,ストゥーパ中心の礼拝窟はなく,もっぱら尊像中心で,のちに崖面に仏龕(ぶつがん)を造った。中国の北魏から北斉に及ぶ敦煌莫高窟,雲岡石窟,響堂山石窟などでは,方柱を方形窟中央に天井まで掘り残し,そこに尊像を配置する礼拝窟が流行し,塔柱窟と命名されている。インドのチャイティヤ窟が祖型といわれるが,形態が類似したにすぎず,中心は尊像である。…
※「塔柱窟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」