世界大百科事典(旧版)内の塞上江南の言及
【寧夏回族自治区】より
…しかし,その後58年10月25日,その領域は旧寧夏省とは異なってはいるが,寧夏回族自治区の正式成立をみたのである。 この地方は降水量は少ないが,寧夏平原では秦・漢代から黄河の水を灌漑に利用して農業がおこなわれており,肥沃な土地ともあいまって〈塞上江南〉(辺境の長江南部地方)といわれるほど豊かな農業地域として知られる。解放後は古代からの用水路の整備・拡張,新しい幹・支線水路の建設などで灌漑面積を拡大させるとともに,排水路,貯水池,井戸などを建設して干害を防ぎ,また自治区と陝西省にかけて全長450km,幅500m,場所によっては2000mという大森林帯を造成するなど周辺の砂漠や荒れ地からの風砂に対する農地保護につとめている。…
※「塞上江南」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」