世界大百科事典(旧版)内の塩ウニの言及
【ウニ(海胆)】より
…【今島 実】
[民俗]
地方の呼び名にも残る〈かせ〉,〈がぜ〉はウニの古称で,古くは霊臝子,甲棘蠃,棘甲蠃などの字をあてた。《日本山海名産図会》が〈是塩辛中の第一とす〉としているように,古来ウニといえば,現在の塩ウニなどのように,ウニの生殖巣を塩漬にしたものをいった。《令義解(りようのぎげ)》や《延喜式》に貢納物などとして甲棘蠃の名が見えるが,これも当然塩ウニであったと思われる。…
※「塩ウニ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」