世界大百科事典(旧版)内の塩化焙焼の言及
【製錬】より
…チタンの製錬では,原料の二酸化チタンTiO2を炭素と塩素を用いて四塩化チタンTiCl4にしたのち,マグネシウムあるいはナトリウムによって還元する。特殊なものに塩化焙焼があり,製鉄原料の脱銅などに利用されている。塩化物以外のハロゲン化物としてはウランの製錬でフッ化物が使われている。…
【焙焼】より
…たとえば亜鉛製錬では,精鉱を空気中で加熱して主成分の一つである硫黄を二酸化硫黄の形で除去し,亜鉛を酸化亜鉛にする焙焼工程が必要である。ほかに,酸化物原料にコークスと食塩を混ぜて加熱し,塩化物を得る塩化焙焼,鉄鉱石などを水素雰囲気中で加熱する還元焙焼などがある。石灰石を熱分解して生石灰と炭酸ガスを得る方法や水酸化アルミニウムを加熱脱水してアルミナをつくる方法は煆焼(かしよう)と呼ばれる。…
※「塩化焙焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」