世界大百科事典(旧版)内の塩化物割れの言及
【応力腐食割れ】より
…加圧水型原子炉には600合金というニッケル合金材料が使われるが,蒸気発生器系統でこの種の粒界型の苛性割れ発生の事例が生じたことがある。
[塩化物割れ]
304鋼(18Cr‐8Ni‐Fe)に代表されるオーステナイト系ステンレス鋼は1920年代に開発されたものであるが,塩化物イオンと酸素を含む高温水溶液中で割れが発生することはすぐに問題となった。1944年には第1回の応力腐食割れの会議が開かれ,以後高温高圧塩化物溶液中で応力腐食割れをおこさない材料の研究が盛んに行われた。…
※「塩化物割れ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」