士族結社(読み)しぞくけっしゃ

世界大百科事典(旧版)内の士族結社の言及

【地方結社】より

…広範な地域に,多様で大量の結社がつくられたことがこの時期の特徴であり,全国の結社数を確定することは困難であるが,現在知られている社が500~600,比較的調査の進んだ神奈川県(三多摩地方を含む)では100社を数え,茨城,栃木県などでも50社を超えることが知られるから,全国では1000社をはるかに超える結社の存在が推定できる。 結社の種類は,その構成員からすれば士族結社,豪農結社(青年や知識人を含む),都市結社(都市知識人を中心とする)などの種類があり,その目的からすれば学習結社,産業結社,政治結社(おもに民権結社)などの区別が可能であるが,目的は流動的であり複合的であることがむしろ一般的で,国民の文化的・経済的・政治的欲求の多様性と未分化な状況を反映していた。結社の規模も町村単位,数ヵ町村単位,郡単位,数郡単位から府県単位にいたる多様な地域規模の結社が存在した。…

※「士族結社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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