壬生義雄(読み)みぶよしお

世界大百科事典(旧版)内の壬生義雄の言及

【下野国】より


[中世領主の没落]
 豊臣秀吉の小田原征伐は1590年4月からはじまり,下野を代表する領主たちは,家運を賭しての二者択一をせまられた。小田原本城に手兵を率いて籠城軍に加わったのは,壬生城主の壬生義雄,皆川城主の皆川広照,足利城主の長尾顕長たちである。小田原城はこの年7月5日には開城したが,それまでに皆川広照は徳川家康の内応工作に乗り,手兵100余名を率いて出城していた。…

【壬生氏】より

…下野の中世土豪。都賀郡壬生(現,栃木県下都賀郡壬生町)を本拠とする。円仁(えんにん)を生んだ古代壬生氏の後裔とも,また京都官務家壬生家の庶流ともいわれる。15~16世紀に胤業,綱重,綱房,綱雄,義雄の5代にわたり繁栄。胤業が壬生城を築城,綱重は鹿沼まで進出,やがて鹿沼城を築いてここに移り日光山への進出を図った。綱房は日光山神領惣政所職ともなっている。綱雄が一族の内紛で殺されたのち,義雄が1590年(天正18)豊臣秀吉の小田原攻めで後北条方に属したため,壬生氏は族滅した。…

※「壬生義雄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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